建物点検報告アプリ

点検報告書の書き方|必要な項目とテンプレートの作り方

公開:2026年8月17日

ビルメンテナンス・清掃・設備点検の現場では、「点検報告書をどこまで書けばいいのか」「毎回フォーマットがバラバラで手間がかかる」という悩みをよく聞きます。

この記事では、点検報告書に入れておく項目と、後から困らない書き方を整理します。

先に前提として

受託業務の点検報告書そのものに、決まった様式はありません。顧客との取り決めがすべてで、手書きでもExcelでも構いません。

ただし、建築基準法12条の定期報告や消防設備の点検報告のように、法令で実施と報告が義務づけられている点検は別です。それらは所定の様式が定められており、有資格者による実施が必要な場合があります。この記事で扱うのは、そうした法定点検の様式ではなく、日常の巡回点検や清掃業務で顧客に提出する報告書です。

点検報告書に入れておく項目

業種や現場で細かい様式は変わりますが、次の項目があれば実用上は足ります。

  1. 報告書番号・作成日:後から探すための管理番号と日付
  2. 顧客情報:会社名・担当者名・住所
  3. 作業場所:どの建物の、どこを点検したか
  4. 点検項目と状態:項目ごとに正常・異常・要修理を区別する
  5. コメント・所見:異常があった箇所の具体的な状況
  6. 写真:文章で伝わりにくい状態の補足
  7. 会社情報・連絡先:報告書を出した側の名前と電話番号

実務で効いてくるのが4番の「点検項目と状態」です。ここが曖昧だと、後で「報告を受けていない」という話になりやすい部分です。状態を選択式にしておくと、書く側も読む側も判断がぶれません。

書き方のコツ

コメントは見たままの事実で書く

「なんとなく調子が悪そう」ではなく、「配管の継ぎ目に湿りあり」「ファンカバーに錆が見られる」のように、観察した事実を書きます。判断や対応方針は、事実とは分けて後ろに書くと読みやすくなります。

書き方
事実を書く3F空調機械室、ドレン配管の接続部に水滴を確認
そのあとに判断を書く漏水量はわずかなため、次回点検時に再確認を推奨

写真は全体と異常箇所をセットで

異常箇所のアップだけだと、後から見返したときにどこの設備か分からなくなります。全体が分かる写真と、異常箇所のアップをセットで残しておくと状況が伝わります。

報告書番号は連番にする

「2026-08-01」のような連番にしておくと、同じ現場の履歴が追いやすくなります。前回の報告書と並べて比較できると、経過観察としていた箇所の変化も見えます。

手書き・Excel運用で詰まりやすいところ

巡回数が少なく、事務所での作業時間が確保できているなら、Excelのままで特に困りません。手を変える価値があるのは、1日に何件も回る場合や、写真の枚数が多い場合です。

スマホで現場のまま作る場合

「建物点検報告アプリ」は、この用途に絞って作っているAndroidアプリです。点検項目を選んで状態を選び、写真を撮ってコメントを添えると、そのままPDFの報告書になります。

報告書の作成件数に制限はなく、無料のまま使えます(無料版で出力したPDFには薄い透かしが入ります)。

Google Play で入手

アプリのページを見る

出典

この記事は2026年8月時点で確認した内容をまとめたものです。法定点検の要否や様式は建物の用途・規模・所在地の条例によって異なります。個別の判断は所轄の特定行政庁または消防署にご確認ください。